「寝る間も惜しんで」という言葉もあるように、何かを成すために削るものとしてあげられる睡眠時間。
ショートスリーパーと呼ばれるごく一部の人達は短い睡眠時間でも健康を保っていられますが、殆どの人間は十分な睡眠をとらなければ体調を崩してしまいます。
このように本来はしっかり取らなければいけない睡眠ですが、私たちでも、寝方を変えることで短い睡眠時間でも熟睡感を得ることができるのではないか?という観点から、これまでにない寝姿勢にこだわった枕が登場しました!
過酷な現場から生まれたナポレオンピローの寝姿勢理論
ナポレオンピローは、埼玉県の産婦人科セントウィメンズクリニックの「稲垣昇 院長」と、医療機器メーカーの「株式会社 北里コーポレーション」との共同開発によって実現した、短時間睡眠のための枕です。
稲垣院長によると、産婦人科医は医師の中でも過酷な業務が多く、夜中の1時2時に仕事が終わったあと食事をとって就寝し、その数時間後の朝6時頃には起きなければならないということが常態としてあるそうです。
食後すぐの就寝と、短時間の睡眠。若いうちはまだ頑張りが効いても、やはり年を重ねるとともに、だんだん疲れや胃もたれが残るようになってきます。
そんなある日、稲垣院長がたまたま毛布を重ねて身体の下に敷いて寝ていたところ、起きた時の熟睡感がいつもとは違うことに気が付きました。
それをきっかけに日々寝方を工夫し、どんな寝姿勢がいいのか試行錯誤を重ねた結果、「心臓がある左側が上になり、胃から十二指腸へスムーズに消化物が流れるよう、身体を斜めに傾ける」寝姿勢が、朝起きた時に熟睡感を感じられるという結論にたどり着きました。
以来、同じ境遇の職業の方や、睡眠に関する悩みを持つ人など、より多くの方々にこの方法で眠ってもらいたいと思うようになり、医療機器メーカーの協力の下、遂にナポレオンピローが誕生したのです。
複雑な寝姿勢も簡単に!独自の立体構造
正面から見たナポレオンピロー。最大のポイントは、上から下、左から右、の二方向に傾斜した独自の立体構造にあります。
この左右非対称の形状によって、寝ている時に自然と気道が広がって呼吸が楽になり、睡眠時無呼吸になりにくいようになっています。
また、左側を高くすることで心臓への負担を減らす効果や、胃の内容物がスムーズに腸へ移れるよう、上から下へ向けてなだらかな傾斜をつくっています。
横から見たところ。奥から手前にかけて低くなっています。
実際に人が寝てみるとこんな感じです。
通常の枕は首元を支えますが、ナポレオンピローは体の上半身ごとゆったり枕に預けて眠るスタイルになります。
このように、枕の向きを変えて傾斜角度を調整してもOK。
しっくりくるポイントを見つけることも熟睡感を得られるコツです。
裏側にあるファスナーを開けると、中素材のウレタンが現れます。
ナポレオンピローは頭だけでなく上半身も乗っかるため、身体が沈み込みすぎないよう適度な硬さがあるウレタン素材を使っています。※実際のウレタンの色はグレー
SEK認証の制菌加工を施した枕カバー。吸汗速乾性のあるポリエステルニット生地を採用しています。
簡単に取り外せるので汚れてもすぐに洗濯することができますね。
通常使う枕の代わりにはならない?
ナポレオンピローは短時間睡眠を推奨する枕ではなく、3~4時間程度の睡眠など、あくまで短い時間でしか寝られない方が使うための枕です。
そのため普段から十分な時間寝られている方は、通常の枕のご使用をお勧めします。