ラスベガスで開かれている、テクノロジーの最新情報を提供する世界最高の舞台「CES 2016」にて、ボタンを押して話しかけるだけで音声を自動翻訳してくれる世界初のウェアラブル翻訳デバイス『ili(イリー)』が発表されました!
音声翻訳といえば、すでにGoogleがスマートホンを介して自動翻訳するサービスを提供していますが、iliの凄いところは「素早く」「より自然に」「ネット接続不要」で使えるというもの。
まずは「ili(イリー)」がどのくらい凄い製品なのか、以下のムービーをご覧ください。
iliを使って初対面の女性とキスができるのか?検証動画 ※現在は非公開
キスをするという企画についてはたくさんの批判が出ているそうですが(笑)、iliの翻訳精度やスピードについてはお分かりいただけたかと思います。
※[追記]やはりというか、諸事情によって動画は削除されたようです^^;
代わりにこちらの動画をどうぞ↓
海外旅行で何が不安かといったら、やはり言葉の壁ですよね。
僕は過去に、宿泊先のホテルで部屋の備品が無かったり、お湯が出ないなどのトラブルがありましたが、そのホテルには日本語の通じるスタッフがいなかったため状況を説明するのに苦労したことがあります。
よくある事例であれば市販の会話帳やインターネットで調べられるのですが、部屋のある部分の故障みたいになってくると、なかなかハードルが高くなるんですよね。
動画でもありましたが、iliの翻訳はロボットみたいな不自然なものではなく、より自然な表現で変換してくれるようなので、万が一の時にこれがあれば相当心強いと思います。
スマホだとロックを解除して、アプリを立ち上げて、という一手間がありますが、iliは音声翻訳に特化したデバイスなので使い方も非常にシンプル!
何より翻訳のスピードが早く一瞬で言語を翻訳してくれるので、より自然なコミュニケーションがはかれます。
また、人混みの中でもきちんと言語が聞こえるようクリアな音質と音量を確保しているとのことなので、屋外で道を尋ねる時やレストランで注文する時にも安心して使えそうですね。
そして個人的に最大のポイントだと感じたのは、インターネット接続が不要というところ!
大体のことはスマホアプリで出来る時代ですが、保存容量の関係でネット環境が必須であることが多く、また海外のSIMカードやポータブルWi-Fiだと速度・安定性に欠けることもあって、翻訳アプリはあまり実用的でないなと感じてました。
オフラインでも使えるのであれば、地下鉄の利用や街の中心部から離れた郊外の名所など、個人旅行ではちょっとハードルの高い場所でもチャレンジできそうです。
まずは日本語・英語・中国語からスタート
ili(イリー)の対応言語は、「日本語・英語・中国語」からスタートし、2ndバージョンで「フランス語・タイ語・韓国語」、3rdバージョンで「スペイン語・イタリア語・アラビア語」と増やしていくそうです。
これだけの言語に対応できれば、主要の観光都市はほぼカバーできそうですね。
ちなみにソフトウェアをアップデートするときはネット接続が必要で、専用のドックを使って行うようです。
そんなiliですが、発売時期は2016年の夏頃とのことで、販売価格や購入方法についてはまだわかっていません。
個人利用だけでなく旅行関連事業者とのビジネス連携も進めているそうで、現在パートナーを募集しており、1月中に申し込んだ企業であれば2月から実機でのテストが可能とのことです。先行して実機に触れられるなんて、羨ましいです。
価格次第なところはありますが、よっぽどでない限り僕はili買います!
それくらい待ち望んでいた端末なので、Logbar(ログバー)さん、どうか一日でも早いリリースをよろしくお願いします!