こんにちは、田口です。
2年前から通勤用として使っているミニベロ自転車があるのですが、先日、ハンドルを含めたいろいろなパーツを交換してカスタムしました。
もともと自転車に詳しいわけではなかったので調べるのに苦労したところもあり、同じようにカスタムを考えている方や、備忘録も兼ねてご紹介します。
ハンドルのブルホーン化&パーツ交換のきっかけ
僕が乗っているのは、2014年モデルの「BRUNO SKIPPER ROAD 20(ブルーノ スキッパー ロード)」という小径車(ミニベロ)です。
以前はドン・キホーテで購入したママチャリに乗っていたのですが、長く使うなら愛着の持てる自転車が欲しいと思うようになり、いろいろ検討した結果、このブルーノを購入しました。
実は、ミニベロ・ブルーノにはいくつか種類があり、人気があるのは、シルエットの映えるドロップハンドルタイプです。
しかし、僕が買ったスキッパーロードはエントリークラスのフラットバータイプ。
もともと、ドロップハンドルよりもブルホーンハンドルの方が好みだったこともあって、自転車を買ったらすぐにハンドルを交換するつもりで、車体は安いエントリークラスを選択しました。
ところが、購入してからカスタム熱が冷めてしまい、それから2年間ずっとノーマルで乗り続けることに・・・。
そんなこんなで月日は流れ、気が付けばチェーンやスプロケットもサビだらけ。乗る度にギイギイと悲鳴を上げるようになっていました。
また、それに加えて以前からノーマルブレーキの効きが弱く、この整備不良をいい加減なんとかしたいと、2年越しでミニベロカスタムを決意した次第です。
カスタムのために購入した自転車パーツを紹介
こちらが今回購入した自転車パーツ。
パーツ交換を決めたものの、何から揃えればいいか分らないくらいの素人ですが、とにかくハンドルはブルホーンにしたかったので、まずはじめにハンドルから決めて、それにともなって必要になるものを順番に集めていきました。
まずはメインとなるハンドル。
評判がよく手頃な値段だったので、TRANZ-Xのブルホーンバーを選びました。
横幅400mm、本体と接続する部分のセンター径が26.0mm。中央だけ盛り上がる形で、少し太くなっています。
こちらはハンドルを握った感じ。当たり前ですが、今までのフラットバーとは感覚が違いますね。
続いてはブレーキレバー。
ブルホーンのバーエンドにスポッと装着できる、テクトロのRX4.1にしました。
大きさはこんな感じ。やや小ぶりかもしれませんが、僕にはちょうどいいです。
バーエンドキャップが必要ないので見た目もスッキリまとめられます。
RX4.1のハンドル接続部分。
ブレーキワイヤーを取り付ける部分。TEKTRO RX4.1は円柱形の突起(タイコ)が付いたブレーキケーブルに対応しています。
こちらがMTB用のブレーキワイヤー。前輪用と後輪用が入っています。
ブルホーンバーとブレーキレバーの装着イメージ。
思ってたとおり、牛の角って感じで、格好良いシルエットになりました。
ワイヤーだけ新品に交換しても効きは良くなりませんので、前輪・後輪とも、シマノ シクロクロス用 BR-CX70にグレードアップさせました。
スポーツ自転車によくあるVブレーキではなく、カンチブレーキというタイプです。
ブレーキの種類は大きく別けて3つのタイプがあるようですが、もともと付いていたブレーキがカンチブレーキっぽかったので、とりあえず合わせました。
こちらはフロント用。前後あわせて今回のパーツの中ではかなり値段が張りましたが、ブレーキだけは良い物を付けておかないと、命にかかわるので・・・。
もともとブルーノに付いていた変速機は、ハンドルのグリップをカチカチひねって変えていくタイプでしたが、ブルホーンに変えたことで、自ずとシフターも変更することになりました。
ここにはまったくこだわりがなかったので、ママチャリについてそうなシンプルなシフターを選択。
7速用のスプロケット(11T-28T)。ネットで調べている時に、ボスフリーとかフリーじゃないとか、スプロケットの用語がでてきましたが、いまいちよくわからなかったので結局は運に任せて注文しました。
リアディレーラーはRD-2400SS。詳しくは後述しますが、これは8速用だったようで、7速だとうまく使えませんでした。僕のミスです。
シフト用のケーブルも新調。ブレーキケーブルと違い、シフトケーブルはロード用でもいいみたいです。
チェーンは、6・7・8速用 シマノCN-HG71。
今までのがサビだらけなので、こちらも特にこだわりなく選びました。
ハンドルに巻くバーテープは、クッション性のある黒いテープに。
このEMPT(イーエムピーティー) は、バーテープ2枚のほか、エンドキャップ2個とエンドテープ2枚がセットになっています。
他にもアクセサリーとして、キャットアイの小さいベルを購入。
使用頻度は低いのでベル自体を無くそうかとも思いましたが、必要なときに困りそうだったのでやはり引き継ぐことに。
ただ、最初から付いていたベルだと存在感があったので、なるべく目立たない小さいタイプに変更しました。
組立ては街の自転車屋さんに依頼
パーツを揃えたものの、自分で組み立てる技術はありません。
そこで、プロである街の自転車屋さんに組立てを依頼することにしました。
まず最初にお願いしたのは、家から最も近い、昔ながらの自転車屋さん。
しかし、持ち込みでの取り付けは出来ないと断られてしまいました。
以前に同じようなことを引き受けた時に、規格が合わなくて取り付けられなかったことがあり、以来そのお店ではお客さんが持ち込んだパーツは一切引き受けないことにしたそうです。
正直、当初は気軽にお願いできるものだと思っていたので、もしかしたらどこのお店もやってくれないかもしれないと、一気に不安になりました。
しかし、ダメ元で今度はスポーツバイクをメインで扱っている自転車屋さんに電話をしてみたところ、あっさりと引き受けてくれました。
やはりお店によって対応が異なるので、何件か聞いて回ったほうがいいですね。
そして念願のブルホーンミニベロが完成!
ほぼ全取っ替えにも関わらず、日曜日にお願いして、翌日の午前中には「できましたよー」という連絡が。さすがはプロ、仕事が早いです。
今までずっと頭の中でイメージしてきた完成形が、ついに実現しました。
一番こだわったブルホーンハンドル。ブレーキケーブルが飛び出ないようになっているため、とてもスッキリしています。
ブレーキレバーとバーテープ。ケーブルはハンドルに沿うようにバーテープで包まれてます。テープもお店の人に巻いてもらいました。
貧弱な純正ブレーキから、BR-CX70へアップグレード。
制動力と安心感が違います。
キャットアイのベルは、同じくキャットアイのライトと連携ができるようになっており、逆さまに取り付けることでハンドル周りの省スペース化にも役立ちます。
ブルホーン化してみた感想と失敗談
ブルホーンにしたことで手の甲が外側に向き、手首が楽な状態で自然に前傾姿勢がとれるようになりました。結果、上り坂でも以前より踏ん張りやすく、楽に登れるようになりました。
実用的なところもそうですが、個人的には自分だけのオリジナルになったことが一番の喜びです。
ただし、失敗したところもあります。
変速機の要であるリアディレイラーが8速用だったため、ギヤ比がうまくリンクせず、1、2、7、以外のギヤで走行するとチェーンが歯飛びしてしまいます。
組立てをお願いした時に、自転車屋さんには「CLARISだと合わないかも」とあらかじめ言われていたのですが、また改めて取り寄せる時間を惜しんだことと、ときどき「偶然合うこともある」という話を聞いて、自己責任でそのまま取り付けてもらいました。
結果として、乗れないことはないので今はこのまま使っていますが、どこかのタイミングでまた交換したいと思ってます。
追記:簡単に「チェーンの歯飛び」がなくなりました!
先日タイヤがパンクし、チューブごと交換しに自転車屋さんに持っていったので、ついでに歯飛びの件を相談したところ、リアディレイラーの調整ネジを素手でくるくる回したら一発で直ってしまいました。つまり「CLARIS」でも大丈夫だったってことですね。
おかげさまでより快適に通勤できるようになりました!
このチープなシフターも必要十分ではありますが、手前側の「+」と見える灰色のボタンはうまく機能しませんでした。なので上げる時も下げる時も、黒いつまみの方をカチカチやってます。(意外と力が必要です)
カスタムに掛かった費用
最後に、目安として今回の改造に掛かった費用をお伝えします。
自転車パーツ代:合計 27,986円
部品組立て工賃:合計 16,200円
すべて合わせると、44,186円。
ミニベロブルーノ本体が58,000円ですから、もうちょっとで新しいのが買えますね。
でも自作パソコンと同じで、自分が気に入ったパーツだけで作れるという、オーダーメイド感というか付加価値の方が大きいので、とても満足しています。
これでまた何年かは大活躍してくれることでしょう!