ついに手に入れました、ili(イリー)!!
2年前にその存在を知ってから、この日をどれだけ待ちわびたことか。
ちなみに、2016年に書いた記事はこちら↓
ログバーさん、約束どおり購入しましたよ!
ili(イリー)とは?
まずはiliを知らない方のために簡単な説明を。
iliは、ボタンを押して話しかけるだけで言葉を瞬時に自動翻訳してくれる「瞬間翻訳機」です。スマホでもグーグル翻訳を使えば同じようなことが出来ますが、iliはインターネット接続不要で、素早く翻訳してくれるので、ネット環境が確保しづらい海外旅行にぴったりのオフライン翻訳機なんです。
使用するシーンをあえて海外旅行に特化したことで、ワンフレーズの旅行会話においては高精度の翻訳を実現しています。
↓こちらの動画を見ていただくとわかりやすいです
進化した第二世代!前バージョンとの違いとは?
2016年1月に最初の製品発表があり、一般向けに販売されたのはそれから約2年後の2017年12月。実はその間に旅行関連事業者向けのili(2017年版)が先行リリースされていて、これが第一世代と呼ばれるiliでした。
※グローバルWiFiでレンタルした第一世代のili。写真はハードケースに入っていますが、本体は第二世代とほぼ同じ。
第一世代のiliは一般販売されておらず、利用するには海外旅行用のWi-Fiルーターをレンタルしている「グローバルWiFi」で、WiFiルーターのオプションとして借りる必要がありました。※現在も借りられます
第一世代と第ニ世代のili(イリー)を比較!
事業者向けの第一世代も快適でしたが、最新版となる第二世代ではさらに進化して、より使いやすくなりました!
第一世代のili(2017年版)
- 起動時間は2.5秒
- バッテリー最長8時間
- 1端末につき1言語まで
第ニ世代のili(2018年版)
- 起動時間は1秒
- バッテリー最長3日間
- 1端末で3言語に対応
【進化1】起動時間が1秒になった!
最新版では、スリープ状態から起動して使い始めるまでに、わずか1秒という高速起動が可能になりました。以前も2.5秒で決して遅くはありませんでしたが、目の前に相手がいるときにワンテンポ早く話し始められるのは、コミュニケーションとしてかなり大きいです。
【進化2】バッテリーが3倍以上長持ちに!
旧バージョンも8時間と長く、一日使ってホテルで充電し、翌朝からまた使うという使い方で十分でしたが、最新版ではさらにパワーアップして、なんと3日間も使えるようになりました。しかも端末のサイズや重量はそのままです。まだ実際に充電無しで3日間使ったことはありませんが、頻繁に充電しなくてもいいのは嬉しいですね。
【進化3】1端末で3言語に対応!
第一世代は1端末で1言語だったので、もし英語と中国語が必要なときは、iliを2つ持たなければいけませんでした。しかし最新版では、1端末で3言語(英語、中国語、韓国語)に対応したので、複数の国を旅行するときでも1つでよく、より使えるシーンが広がりました。
現在は3つですが、対応言語は今後もっと増えていくと思います。
ili(イリー)実機紹介
パッケージはスッキリとまとまっています。
クイックスタートガイド。iliの操作はシンプルなのでこれが無くても使えますが、「翻訳のコツ」は参考になります。
- ゆっくり、はっきり、標準語で話す
- シンプルで短い文章を話す
- 「え~」などの不必要な言葉は話さない
公式サイトによると重さは42gということでしたが、手元の計量器では44gでした。
いずれにせよ、とても軽量であることには変わりませんね。
iliのロゴが入った付属の専用USBケーブル。
USBケーブルの下にはネックストラップも付属されていました。
こちらは先行特典のストラップ。付属のよりも厚手でしっかりとしていますが、なんとなく使うのがもったいないので先に付属の方を使ってます。
ili本体の正面と裏面。正面の「!」みたいなところがマイクになっていて、親指で丸いボタンを押すように持つと相手側にスピーカーが向くようになっています。
ili本体の側面。正面から見て右側には電源ボタン(上)と、言語切替ボタン(下)。反対側にはmicroUSBコネクタが付いています。
下面のストラップホール。
LEDは、緑・白・赤・黄の4種類。
アップデートもできる!
専用アプリをパソコンにインストールし、USBケーブルでiliにつなぐことで最新の翻訳エンジンにアップデートすることができます。iliが手元に届いたら、まずはアップデートして最新の状態にしましょう。
■ili アップデート用 アプリダウンロード
https://iamili.com/ja/ilitraveler/download/iliapp/
ちなみに2018/02/10時点では、バージョン2.0が最新です。
ili購入後にもバグの修正や機能追加に対応できるので安心ですね!
ili(イリー)のイマイチなところ
機能を絞ってシンプルに作られているので、あれもこれも出来ないのは承知の上ではありますが、実際に使ってみると欲が出るというか「もうちょっとこうだったらいいのに・・・」が出てくるんですよね。
ここでは僕が個人的に感じたiliのイマイチなところ(今後のアップデートに期待したいところ!)を挙げていきます。
ずっと赤ランプで満充電がわからない
付属の説明書に、充電中はLEDが「赤」の状態で、充電完了になると「緑」になると書かれていましたが、僕が使っている限りではずっと赤のままです。
寝る前にセットして、それから14時間くらい充電しても赤いまま。
初期不良なのかと思いメールで問い合わせてみたところ、仕様により充電が十分にされていてもライトの色が変わらない場合があるとの回答をもらいました。
変わらない場合がある、なので、変わる場合もあるのかな?
バッテリー残量0%から3~4時間を目安に
パッと見で確認できないのは不便だなーと思いつつも、他に満充電の確認方法がないか、併せてログバーさんのカスタマーに聞いてみました。
- 一度iliの電源をOFFにし、再びONにしたときに緑のLEDが点いていればOK
- ACアダプターからのUSB充電であれば、バッテリー残量0%から3~4時間で満充電になる
とのこと。
ひとまずこれを目安に充電しようと思います。
今後のアップデートで改善されるといいなー
言語の切り替えをもう少し早く!できれば静かに・・・
第ニ世代のiliは、①英語→②中国語→③韓国語→①英語…という順番で言語切り替えができるのですが、今だと一度の切り替えに20秒~30秒かかるので、会話中に切り替えるには若干遅いと感じます。
基本的には1言語で事足りるのですが、例えば中国人と会話をしている時に、「?」といった感じで通じてない雰囲気があり、改めて英語で言い直したい時や、中国に滞在中、その場に居合わせた英語圏の旅行者とコミュニケーションをとりたいときなど、②中国語→③韓国語→①英語、で切り替えに約1分かかるんですよね。
なので切り替え時間がもう少し早くなるか、お気に入り言語を1つだけ登録しておける機能があれば嬉しいなと。
お気に入り言語に「英語」を登録しておいて、必要なときにサクッと切り替えられれば便利ですよね。(戻すときも同様)
言語切替時のiliの声が大きい
言語設定を切り替えるとき、「◯◯語に切り替え中です。少々お待ちください。・・・◯◯語に翻訳します。」とiliが毎回アナウンスしてくれるのですが、如何せん声が大きいのです。
とても親切ではあるのですが、バス・タクシー・お店など公共の場で使うにはちょっと気が引けるというか・・・
個人的には「◯◯語に切り替え中です。少々お待ちください。」のところは「English(Chinese/Korea)」くらい簡素でよくて、切り替え完了を教えてくれる「・・・◯◯語に翻訳します。」のところも「ピピッ」という電子音で十分だと思いました。
男性の声バージョンも欲しい
iliが翻訳する声は全て女性の声(ボーカロイド?)です。
きっと、そのほうが声が通りやすいなど考えられてのことだと思いますが、男が話しているのに可愛い声で翻訳されると少し照れるんです。
そのギャップも、相手の警戒心を解く一端を担っている可能性もありますが、やはり男性の声バージョンもあったらいいなーと。
これからもっと海外旅行が楽しくなる!
いくつか個人的な希望を書きましたが、総合的にはとても満足しています。
道に迷ったり、場所がわからないときは地元の人に尋ねるのが一番ですが、そんなときでもiliがあることで安心感がありますからね。
iliによって今まではできなかったコミュニケーションも生まれるので、これからの海外旅行がますます楽しくなりそうです!